火口周辺まで車で行けて観光できた阿蘇中岳火口(阿蘇山上)

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2020年11月5日に阿蘇中岳噴火口観光に行ってきました。

行った当日の時間帯は阿蘇火山火口規制が解除されており火口見学ができてラッキーでした。

 九州中部の熊本県阿蘇地方に位置する世界最大級の大きさを誇るカルデラ(東西約17km、南北約25km、面積約350k㎡)の中に、今も噴煙を上げ続けている中岳を始めとする中央火口丘群(主に阿蘇五岳など)が存在します。
その中央火口丘群のことを”阿蘇山”と呼んでいます。
阿蘇五岳は高岳(たかだけ)、中岳(なかだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きじまだけ)、根子岳(ねこだけ)のことで、阿蘇山という単体の山はありません。  またカルデラの外側にはなだらかな火砕流台地によって”外輪山”が形成されており、 学術的にはこの外輪山まで含めて”阿蘇火山”と呼んでいます。

阿蘇火山火口規制情報HPより引用

阿蘇五岳のなかで現在も活発に火山活動を続けるのは中岳のみ

幾度となく繰り返し爆発してきた阿蘇火口はまさに生きておりぜんそく・気管支疾患・心臓疾患・体調不良の方は火口周辺の立ち入りは禁止されています。

火山ガスの90%以上が水蒸気で、亜硫酸ガス、硫化水素、二酸化炭素、水素、塩化水素を微量ながら含んでいるそうです。

ツーンと鼻をつく臭いは亜硫酸ガスで、卵の腐ったような臭いは硫化水素で、いずれも空気より重いのでガスの滞留しやすい低地、窪地などには近づかないよう注意が必要です。

火口周辺はゾーンで区域されており以下の通りです。

Aゾーン:常時立ち入り禁止区域
B1ゾーン:旧火口見学区域
B2ゾーン:火口が良く見える区域
Cゾーン:火口広場区域(駐車エリア)
Dゾーン:展望所区域

阿蘇火山火口規制情報(ただいまの規制情報発信)

観光される際は、規制情報を確認の上出かけた方が良いと思います。

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【阿蘇山公園道路】

火口へは車で向かうことができます(阿蘇山公園道路)

普通車道路通行券:800円(1台)
軽自動車道路通行券:600円(1台)
バイク道路通行券:200円(1台)

昔は「阿蘇山ロープウェー」もありましたが現在はありません。

現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環として、検問所(写真参照)が設けられており車内全員の検温が実施されます。

料金所については、検問所からさらに数100メートル程上った先にあります。

【阿蘇中岳山頂】

阿蘇山公園道路を上ってくると火口周辺の駐車場(赤丸印)が見えてきます(2カ所)

火口へは車道が整備されているので気軽にこれるのも魅力的だと思います。

【Cゾーン】

駐車場(Cゾーン)から見た火口周辺

水蒸気がモクモクと上がっており風向きによっては硫黄の臭いもすることがあります。

こちらの建物の上にあるスピーカー(火口中央監視所)で火山ガスに関する注意と新型コロナウイルス感染拡大防止対策によるソーシャルディスタンスを保つように日本語、英語、中国語、韓国語で放送されていました。

【B2ゾーン】

ソーシャルディスタンス(2メートル)の看板が出ています。

これから先はB2ゾーンとなります。

無事に火山火口見学ができるようにお祈りします。

常に火口監視員さんが巡回しており火山ガス発生時は指示に従って行動することになります。

噴火口の直ぐ近くに来てモクモク上がっている水蒸気を見ることができます。

絶対に防護柵より外へは出てはいけません。

噴火口を見ている瞬間にもし大爆発を起こしたらと思うとゾッとしてきます。

煙が出ていなければエメラルドグリーンの火口を覗けるのですがこの日は見ることができませんでした。

いつ噴火を起こしてもおかしくない、中岳第一火口

2016年10月8日、大噴火した時に第一火口から飛ばされてきた噴石

こんなに大きな噴石が飛んで来たら一大事です。

噴石の右上に見えるドームみたいのは「退避豪」です。

火口周辺にはたくさんの退避豪があり中を覗いてみると石で作られたベンチがありました。

火口周辺で石を商売にした出店をやっていました。

買い悩んでいると、「この後火山ガスが発生するかもしれないので早めに購入した方が良いよ~」と商売上手でした。

【Dゾーン】

B2ゾーンより少し高台になるDゾーンに行ってみます。

展望所兼退避豪になっている建物に来ました。

展望所から見た景色でCゾーンの駐車場から坂道の遊歩道をみるとこんな感じ

第一火口を含め火口周辺を見渡すことができます。

展望所から西側をみるとこんな景色に見えます。

左手に見える道路が阿蘇山公園道路(上ってきた道)です。

写真では見えづらいですが、正面奥に「阿蘇火山博物館」の建物がかすかに見えます。

展望所から北側を見るとこんな景色になります。

展望所からCゾーンにある駐車場に戻ると、「火口中央監視所」のスピーカーから火山ガスが発生したのでB2ソーンから退避してくださいとアナウンスをしていました。

一通り火口周辺を見学したので下山しました。

【阿蘇山上広場】

有料山上駐車場(黄色印の場所)

有料駐車場の横にも駐車場があったのでこちらの駐車場に駐車しました。

休憩をする為に、阿蘇山上茶店まで戻ってきました。

ホットミルク(100円)といきなり団子(160円)を購入してみました。

いきなり団子は熊本の郷土料理(お菓子)で「突然お客さんが来ても直ぐに作っておもてなせる」という由来があるそうです。

輪切りしたサツマイモと餡子を小麦粉を練って平たく伸ばした生地で包み蒸した食品

「火山の生いたち」が記載されています。

阿蘇周辺の魅力的なスポットが紹介されているので次の目的地の参考になります。

【まとめ】

阿蘇中岳火口は活火山ということで2000年以降も数回これまで噴火しているようです。

簡単に火口周辺まで行く事は可能ですが、やはり火山ガスの事は意識しておかねばならず風向きによっては「B2ゾーン」の規制が出る可能性がある為、タイミングによっては中岳第一火口を見ることができない事もあります。

火口周辺では、常にスピーカーから火山ガスに対するアナウンスが流れているので注意し、状況によっては火口監視員の指示に従うことになると思います。

火口周辺の見学に行く際には、阿蘇火山火口規制情報を確認したのち見学に行った方が良いと思います。