学問の神様(菅原道真公)の大宰府天満宮で高校受験合格祈願(特別受験合格祈願)

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2022年10月26日(水)福岡県太宰府市にある「大宰府天満宮」に高校受験合格祈願に行ってきました。来年(2023年)娘の高校受験があり本人は学校がある為に参拝に来ることは出来ませんでしたが、親として代わりに都立高校に合格できるようにしっかりと祈願(祈祷)してきました。

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【大宰府駐車センター(850台)】


大宰府天満宮周辺にはたくさんの駐車場がありますが、一番広い駐車場である「大宰府駐車センター」(8時00分~17時00分)にレンタカーを駐車する事にしました。(普通車:500円)


『大宰府駐車センター』
・大型バス・マイクロバス(26台)/普通車(850台)/バイク(15台)が駐車可能です。

コロナによる規制緩和が国内にも浸透しツアー客・修学旅行用の観光バスが数台来ており駐車場周辺は賑わっていました。


駐車場には隣接する休憩室とトイレがあります。

【ゆっくり歩いて本殿へ】


「大宰府駐車センター」近くに太宰府天満宮周辺の案内図がありこの案内図を見る限り本殿までしばらく歩くことになりそうです。


駐車場を出て道なりに北側方面に歩いて行きます。

9時30分頃に到着し少し早かったということもありまだ道路は閑散としていました。


駐車場から300メートル程歩いた所に、西鉄大宰府線太宰府駅が見えてきました。
・西鉄福岡(天神)から約20分/400円
・JR博多バスターミナルから西鉄バス約42分/610円
・福岡空港国際線から西鉄バス約25分/510円
西鉄グループ公式ページへのアクセス


東西約450メートルに伸びる石畳の小路には、約80店舗のお土産屋さんが建ち並んでいる門前町となっています。名物である梅が枝餅を焼く香ばしい匂いが漂ってきます。


参道を歩く途中に「スターバックスコーヒー大宰府天満宮表参道店」があります。参道を歩いていると嫌でも目に付くエントランスに目を引かれて入りたくなるスタバ(おしゃれな外装にびっくりです)


鳥居をくぐる手前に大宰府天満宮境内の案内図があり確認します。

御本殿までの参拝経路であればあまり距離はないようですが「天開稲荷社」まで足を延ばすと少し距離があるのではないかと思います。


鳥居をくぐって境内に入って行きます。

大宰府天満宮は菅原道真公の御墓所の上にご社殿を造営し、その御神霊を永久にお祀りしている神社です。「学問、至誠、厄除けの神様」として日本全国はもとより広く世のご崇敬を集め、年間1000万人の参拝者が訪れています。

道真公は、845年に京都で生まれ、幼少期より学問の才能を発揮され、努力を重ねられることで一流の学者、政治家、文人としてご活躍されました。


「御神牛」頭を撫でると知恵が授かるという信仰があり太宰府天満宮の境内には大小合わせて11頭もの御神牛がいるのだそうです。

菅原道真公が845年生まれ(乙丑年)の生まれであることや本殿創建の聖地が牛との縁により定められたことが由来になっているそうです。

【太鼓橋と平橋】


本殿に向かう前に「太鼓橋と平橋の三つの神橋」を渡っていきます。この橋を渡り水の上を歩くことで心身ともに清められ神前に進めるのではないかと思います。

太鼓橋と平橋の三つの神橋は、仏教思想にいう過去・現在・未来の三世一念の相を現わしたもので、この池の橋を渡ることによって「三世の邪念を祓う」ともいわれ、参拝者の身を清める橋でもある


1番目の橋、太鼓橋(過去)を渡っていきます。

過去を振り返っても仕方がないということで橋を渡る際には振り返らずに歩いて行きます。


橋を渡りながら左手には「心字池」が見えてきます。

左側にある建物の太宰府天満宮社務所からこの池を見ると、池のほとりの曲線と中に築かれた島が草書体の「心」の形になっているということで、この名前がついているのだそうです。


2番目の橋である平橋(現在)は立ち止まらず真っすぐ進んで行きます。(現在を未来へ向かって突き進む感じですかね)


3番目の橋、太鼓橋(未来)つまづかずに未来を切り開く意味を込めて橋を渡っていきます。


国指定重要文化財《志賀社》(現在の橋と未来の橋の間にあります)

御祭神は海神綿津見三桂神で海上安全の守護神として奉祀される。社殿は1458年再建で屋根が入母屋造りで正面に千鳥は破風を付け、和・禅宗・大仏の三様式をもって構成される。当初は黒漆と金製金具をふんだんに使っていたといわれる。美術工芸品ともいえる精工な建造物である。
志賀社のご祭神「綿津見神三神
・底津綿津見神(そこつわたつみのかみ)
・中津綿津見神(なかつわたつみのかみ)
・上津綿津見神(うはつわたつみのかみ)

2023年4月頃まで保存修理工事をやっていたようで《志賀社》の廻りに工事用の足場が組まれていました。各所に痛みが生じ修理が必要な時期を迎えており寄付を募っていました。


太鼓橋(未来の橋)を渡り本殿に向かって再び鳥居をくぐって進んで行きます。


鳥居をくぐった右側に手水舎があります。(巨大な一枚岩を削って作られました)

こちらでは手と口を水で洗い清め、心身を綺麗な状態にします。川や海などで水に浸かって穢(けが)れをお祓いする「禊」(みそぎ)を簡略化したものです。
『手水の作法』
1.柄杓に水をくみ、左手を洗う。
2.柄杓を左手に持ちかえて、右手を洗う。
3.右手にも持ちかえ、左の手に水を受け、その水を口に含んですすぎます。

《楼門》ご本殿と太鼓橋側で形状が異なる珍しい門(1914年に再建)

10月1日~31日「特別受験合格祈願大祭」の期間とし、楼門を「登龍門」の故事になぞらえ険しい龍門を登りきることが出来た鯉が飛龍に化すという伝説を大宰府天満宮と親交のある青森県の伝統文化「ねぶた」により装飾しているそうです。


「特別受験合格祈願」の催しが行われているとは知らず、この当日参拝に来てラッキーでした。


楼門をくぐりぬけると小川があり小さな橋がかかっています。


この小川には大き目の鯉が泳いでいました。


楼門をくぐった直ぐの所に小さめの御神牛がいました。


本殿に到着です。(駐車場から約20分で到着です)

二拝二拍手一拝をして参拝します。

【特別受験合格祈願申し込みと祈祷】


参拝終了後、今度は娘の高校受験合格を祈願し「特別受験合格」の申し込みを行います。

祈願する内容毎に申込用紙の色が分けられており「特別受験合格」の申込用紙は水色でした。
申込用紙には、祈願されたい人、住所、電話番号の記入が必要です。


記入した申込用紙をこちらの祈願受付所に提出し「初穂料」10000円を納めます。

受付の後、本殿で執り行われる祈願祭の時間を教えて頂きます。


この「特別受験合格祈願」期間中、祈願申し込みを行うと限定の授与品(特別御札、特別御守、特別絵馬、掛け襟)4点を授与され、右上の白い袋にはお米が入っており受験日当日、お米を焚いて食べるようにと言われました。


受付終了後、10分程で執り行われるとのことだったので本殿近くで待つ事にしました。昇殿する際には靴を下駄箱に入れて本殿へと進みます。


本殿に昇殿すると長いすが並べられており各参拝者達が(七五三・受験・厄除けなどの方がいました)それぞれの場所に座り祈祷をして頂きます。(所要時間は20分前後でした)

【本殿周辺】


絵馬掛所①(特別絵馬を奉納)

今回、受験生である娘は参拝に来ていないので絵馬は後日郵送で送る事も可能との事でこの当日は特別絵馬は奉納できませんでした。


授与所(お札・お守り)


おみくじ(1回100円)


おみくじ掛所


絵馬掛所②(それぞれの願い事が書かれた絵馬を奉納)

【本殿から参道へ戻る経路】


参拝した後は、過去を振り返らないという意味を込めて心字池の周りを歩いて帰ります。(心字池の周りにも大きな御神牛がいました。)


梅楽座の礎石

中央が凹んだ石は、1917年(大正6年)より1940年(昭和15年)頃までこの地にあった「梅楽座」の廻り舞台の心棒を支える礎石である。「梅楽座」は歌舞伎をはじめ、文楽、義士劇、後には映画なども行った芝居小屋である


心字池側から見た太鼓橋と平橋(なんだか自分の過去・現在・未来を客観的に見ているような感じでゆっくりと歩いて戻ってきました)


本殿から帰る参拝者と本殿に向かう参拝者で太鼓橋が混雑していました。


参道まで戻ってくるとお店が開店しておりさらに修学旅行生が加わり賑わっていました。

【寺田屋(梅ケ枝餅)】


大宰府天満宮に来たら食べたい食べ物の一つに「梅ケ枝餅」を買わなければならないと思い、境内入口近くにある「寺田屋」さんで持ち帰り用に購入しました。


参道から見えるスタイルでどんどん梅ケ枝餅が作られていました。こちらのお店では店内でも食べる事ができ、さらに庭園もあるので雰囲気を楽しみながら食したい方はとても良いと思います。


参道には修学旅行の学生をはじめ、海外からの旅行客の方もいるようで台湾・韓国から来日されている方達がいたようでした。


9時30分頃にこちらの駐車場に車を止めて11時過ぎに駐車場に戻ってきました。

【まとめ】

太宰府天満宮に参拝した当日、偶然にも「特別受験合格祈願大祭」が実施されており普段とは違った形の登龍門伝説に因んだ限定授与品を頂けていつも以上の御利益を祈願することができたように思えました。

当日はとても天気が良く、晴れ渡る空のもと参拝ができ、さらに修学旅行生の方達が沢山参拝に訪れており良い参拝日よりではないかと思いました。

太宰府天満宮では、本殿をはじめ、志賀社、楼門、廻廊の大改修が必要なようで特に檜の樹皮を重ねて葺く1300年以上前から受け継がれた日本固有の伝統的な「檜皮葺(ひわだぶき)」の工法が用いられており原材料である檜そのものの国内生産量の減少・檜皮採取職人の後継者不足などにより「檜皮葺(ひわだぶき)」は大変希少なものになっているようです。そこでこの本殿などの建造物を次代に継承する為に寄付金の募集を募っていました。