新造船フェリーさんふらわ「きりしま」で鹿児島から大阪へ(志布志~大阪)乗船記

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九州の熊本に用事があり東京から熊本まで車で陸路を走ったのですが(1250km走行)、さすがに再び陸路を走り東京に戻るには体力的につらいだろうと考え九州から大阪まで「フェリーさんふらわ きりしま」を利用する計画を急遽立てたのでした。

金曜日発の場合
10月30日(金)志布志港(鹿児島)17時55分発
10月31日(土)さんふらわ第2ターミナル大阪07時50分着(翌日)
時刻表(曜日によって時間が違うので要確認

客室等級:プライベートベット洋室タイプ(グループ)
人数:4人(大人3人、子供1人)
客室タイプの検索はこちらをクリック

運賃合計:52、190円
GOTOトラベル補助金(STAY NAVI申請):▲18、260円
割引後の支払い料金:33、930円
地域共通クーポン:▲1000円×8枚

実質負担額:25、930円

各ターミナルへのアクセスはこちらをクリック(志布志港・さんふらわ第2大阪)

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【フェリーさんふらわ 志布志港(鹿児島)】

出発1時間30分前の16時20分頃に志布志港に到着しました。

志布志港フェリー旅客ターミナル(受付・待合所)

鹿児島市内から到着した「さんふらわライナー」

旅客ターミナルに入るとまずは検温です。

カメラの前を通ると自動で検温してくれます。

今回「GoToトラベルキャンペーン」を利用するのでこの流れで手続きを行います。

※GoToトラベルキャンペーンを適用するには事前に「STAYNAVI」への登録・申請が必要です。

こちらで乗船者の名前とSTAYNAVIの予約番号を記入し、体調の不具合に関する問診記入欄がありました。

乗船者全員の身分証明証の提示と記載されていましたが特に提示することはありませんでした。

子供の身分証明証(保険証?)をどうしようかと悩んでいましたが提示する必要がなくなり安心しました。

先程記入した乗船者名簿とSTAYNAVI予約番号を書いた用紙を「乗船券窓口」に提出します。

受付の際、車の車検証が必要かと持参してきましたが提出の必要はありませんでした。

■過去に乗船した阪九フェリー(乗船記)の場合、車検証の提示が必要でした■

受付終了後「地域共通クーポン」8枚頂きました(船内の食事、お土産などで利用可能)

受付を済ませると乗船券を頂きます。

部屋のカードキーです(人数分発行して頂きました)

持ち帰ることは出来ず、下船時には返却しなければなりません。

■阪九フェリーの場合、記念に持ち帰ることが出来ました■

この用紙を車のダッシュボードの上に置かなければなりません。

さんふらわ乗船記念に写真はいかがでしょうか?

徒歩乗船される方は受付後こちらで待機となります。

お土産屋さんもあるので買い物もできます。

【車で乗船】

出航の1時間前になると乗用車の乗船開始となります。

さんふらわのシンボルマーク(太陽の絵)が正面に大きく見えます。

船首の方から船内に入っていきます。(トラックは後方から入船していました)

阪九フェリーの場合、車に乗車して入船する場合、運転手のみでしたが、さんふらわの場合、運転手以外も車で入船できるようで家族は初めての経験で驚いていました。

誘導員の方の導きで前の車に続きます。

5階のデッキに車を駐車したので6階のデッキまであがります。

エレベーターが混雑していたのでエレベーター後方に階段もあるようなので、我が家は階段で6階まで上がることにしました。

【徒歩乗船】

徒歩の場合、こちらの乗船口より乗船することになります。

8階の展望デッキより写真を撮ってみました。

徒歩乗船の方達が乗船されています。

徒歩乗船される方達の「乗下船口」のエスカレーター

【さんふらわ「きりしま」 船内6階】

乗船すると正面に受付があります。

受付横には、空き室状況が掲示されておりアップグレードも可能のようです。

ホテルを思わせるような船内の3フロア吹き抜け(6階~8階)

両脇に階段があり照明がおしゃれな感じです。

吹き抜けの天井には、なんと映像が(プロジェクションマッピング)

太平洋の大海原を見ながら船旅を楽しめるプロムナード

ソファー席では、ソーシャルディスタンスを確保する為に、貼り紙(間隔を確保)が貼られています。

公衆電話、携帯・スマホ充電器(30分100円)、パンフレット、情報案内用にディスプレイもあります。

ソファー席はソーシャルディスタンス仕様になっています。

各フロアには写真のようなディスプレイが設けられ、いろんな情報を提供してくれます。

現在の航路場所が分かり参考になります。(韓国語にも対応)

フェリーさんふらわ船内でWiFiを利用することができます。

但し、利用者が多いためなのか接続は出来るものの実用性としてはかなり難しいと実感いたしました。(ネット検索遅い、動画については無理)

自動販売機があり、カップラーメン、ホットメニュー(焼きおにぎり、フライドポテト、たこ焼き、ハンバーガー)などを販売していました。

小腹が空いた時などに利用できるので便利です。

キッズルーム(現在はコロナの影響を受け中止)

航海中は常時利用でき、人気のアニメも放映されるそうです。

ゲームセンター(スロットマシン、UFOキャッチャーなど)

売店横にアルコールが設置されているので入る前に手を消毒してから入ります。

GoToトラベル 地域共通クーポンが利用可能

売店では、鹿児島や大阪のお土産、さんふらわあオリジナルグッズ、ソフトドリンク、アルコール飲料、アイスクリーム、お菓子、おつまみなどが販売れており地上と変わらない値段で販売されていました。

店内の様子

豊富な品揃えで常に買い物客で賑わっていました。

食後のデザートにアイスクリームを頂きました。

【さんふらわ「きりしま」 船内7階】

 

【婦人展望浴場】

利用可能時間(乗船~21:30/6:00~7:30)

シャワー利用可能時間(乗船~7:30)常時利用可能

【紳士展望浴場】

浴室混雑状況が分かる看板があるので参考にすると良いと思います。

朝の時間帯は比較的空いているようです。

マッサージ機も2台設置されています。(200円/15分)

大きなコインロッカー(コイン返却式)もあります。

階段・展望浴場横に長いすが設置されているのでお風呂上りにのんびりと休憩するのもいいかもしれません。

各フロアに喫煙室が設けられています。
6階(1カ所)、7階(2カ所)、8階(1カ所)

【さんふらわ「きりしま」 船内8階】

8階から吹き抜けを見下ろすとこんな感じで見えます。

8階にもたくさんの椅子があります。

8階から展望デッキへ出入りすることができます。

志布志港を出港するまで時間があるので展望デッキを散策してみたいと思います。

徒歩用の搭乗橋がまだ船に接続されていますが乗船される方はもういないようです。

大きな煙突が見えます。

展望デッキ中央に座ることが出来る正方形の大きな椅子があります。

定刻に出航しました。

これから約14時間の船旅の始まりです。

【無料展望大浴場】

【無料展望大浴場】の入り口

靴・スリッパをこちらで脱いで上がることになります。

新型コロナウイルス密対策として人数制限(17名程度)が行われる場合もあるようです。

営業時間は曜日によって違う為、こちらをクリック願います。

24時間利用できるシャワールーム(3か所)

ボディソープ・シャンプー・コンディショナー完備

シャワールーム後方に洗面台・ドライヤーがあります。

脱衣ロッカー

3密を回避する為に、ロッカーの個数制限が行われていました。

幼児用にベビーベットも設置されているので小さな子供がいる家族にはうれしいですね。

大浴場の出入り口付近にも洗面台とドライヤーがあります。

公式HPより写真引用

浴槽は3か所あり、真ん中の浴槽についてはジェットバス仕様となっていました。

温度はそれほど高くなくゆっくりと外を眺めながら湯船に浸かることが出来るのではないかと思いました。

洗い場は8カ所あり、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナーが完備されていました。

レストラン営業開始後ということもあり18時30分頃、大浴場に来ると比較的空いていました。

【プライベートベット(グループ)6階】

客室への出入り口

客室出入口に近い所に、今回予約した「プライベートベット(グループ)」の出入り口があります。

「プライベートベット(グループ)」は1室4区画のみとなります。

今回の部屋(6713号室)

ドアを開けると正面に階段があり両脇に2段ベットがあります。

上段ベット

ハンガー2つ、照明設備、コンセント1口、小物置き

コンセント1口、照明設備、小物置きの部分をズームして写真を撮ってみました。

個室の場合、洗面設備があります。

タオル・歯ブラシセットが備え付けられています。

入口のドアを開けた場所のみがベット以外の共用スペースとなるのですが、かなり狭い為、実際は各ベットに座り会話を楽しむ事になりそうな気がしました。

但し、食事をレストランで取らずに弁当などを部屋に持ち込んで食べる場合は、ベットにこぼす事などを考えると、階段スペースや洗面台の下にある椅子に座るなどして食べたほうが良いのではないかと思いました。

クーラー、テレビも備え付けられています。

テレビについては、陸地から離れると映らない時間帯が発生します。

入室後は、部屋の電源を供給する為ルームカードを備え付けのカード入れに挿入します。

陸地に近い状態でプロムナード付近にいた場合、スマホ電波(ドコモ、au)が数本立っていたとしても部屋に入ると電波は全く入りませんでした。(電話通話も不可)

コロナ禍ということもあり、マスク着用の案内があります。

下船時にルームカードを返却ボックス(Return Box)に投函して下船しなければなりません。

【船上レストラン(夕食)】    

新型コロナウイルスの影響で現在はビュッフェ(バイキング形式)は中止となっており、セットメニュー形式(弁当)に変更されています。

夕食営業時間:18:00~20:30

A定食(スープ・サラダ付き)1200円
B定食(スープ・サラダ付き)1000円
特製定食(スープ・サラダ付き)1000円
カルボナーラセット(ミニサラダ付き)600円
ボロネーゼセット(ミニサラダ付き)600円
さんふらわカレーセット(ミニサラダ付き)700円

スープは3種類から選択(みそ汁、ミネストローネ、コンソメスープ)

GoToトラベル 地域共通クーポンが利用可能

券売機で食券を購入します。
※時間前に撮影したので販売中止となっていますが営業時間内は販売中になります。

GoToトラベル 地域共通クーポンを利用する場合は、券売機での購入はせずにレストラン内に入りスタッフの方で対応して頂けます。

レストラン入口に洗面台とアルコール消毒が設置されています。

スタッフの方に注文内容を伝えます。

A定食、特製定食、カルボナーラセット+スープ(別途追加100円)、さんふらわカレーセット(別途追加100円)

合計3700円(地域共通クーポン3枚+現金700円)

オーダすると番号札を渡されるので番号札を呼ばれるまで座席で待つことになります。

ゆっくりと座れるソファー席もあります。

ソーシャルディスタンスの関係で座る人数が制限されています。

外を見ながら優雅に食べれる窓側席もあります。

本来であればこちらのブュッフェ(バイキング形式)で料理を提供される予定でした。

アルコール類はこちらで注文となります。

ソフトドリンクは販売中止となっている為、水のみの提供となっています。

オーダが入りその都度お弁当を作っているので温かいお弁当を提供してくれます。

お弁当の受け取りは正面の「料理受取口」で渡されます。

レストラン内アナウンスで番号札を呼ばれたので「料理受取口」に取りに来ました。

混雑していた時間ということもありお弁当が出来上がるまで20分前後待ちました。

「料理受取口」後方にドレッシング類、ソース類、フォーク、スプーンがあるので必要に応じて持っていきます。

きりしま特製定食(豚の生姜焼き)

船内で食べる料理とは思えないほど、クオリティが高くとても美味しく頂きました。

全ての料理が出来立てなので温かく頂け、バイキング形式でなくても満足いく料理でした。

A定食(ローストビーフ・カレイ煮付)

カルボナーラセット(ミニサラダ)別料金でスープ付き(追加100円)

さんふらわカレーセット(ミニサラダ)別料金でスープ付き(追加100円)

食べたお弁当はトレイと一緒にこちらに返却いたします。

【船上レストラン(朝食)】   

朝食営業時間:06:00~07:00

朝和定食(スープ付き)500円
朝洋定食(スープ付き)500円
※ごはん・パンを選ぶことが出来ます。

朝食営業時間が短いこともあり、前日の夕食に比べると利用者は少ないようでした。

券売機で食券を購入します。

GoToトラベル 地域共通クーポンを利用する場合は、券売機での購入はせずにレストラン内に入りスタッフの方で対応して頂けます。

スタッフの方に注文内容を伝えます。

朝和定食(2人分)、朝洋定食(2人分)

合計2000円(地域共通クーポン2枚)

オーダすると番号札を渡されるので番号札を呼ばれるまで座席で待つことになります。

朝和定食(パン)

パンはふわふわしており美味しかったようです。

朝和定食(ごはん)

朝食はあまり食べないので適度な量でした。

朝洋定食(パン)

朝食に無料でコーヒーのサービスがついていました。

食後にコーヒーが飲めるのはありがたいです。

【朝の展望デッキ(8階)】

朝食を頂いた後、展望デッキに来てみると陸地が見えていました。

逆側のデッキに来ると朝陽が水面に映りとても綺麗です。

朝陽を浴びている煙突が眩しく感じます

【大阪(南港)到着】  

約14時間をかけた航海が終わりを迎えます。

前方に別府から到着した「さんふらわ こばると」が見えます。

前方に無料シャトルバス(第1ターミナル~第2ターミナル)がいるのが見えます。

大阪第2ターミナルに接岸しました。

フェリーが着岸しても直ぐに下船は出来ません。

下船できる順番は①徒歩⇒②トラック⇒③乗用車・バイクの順番になります。

※乗用車・バイクの下船までにかかる時間は着岸後、約30分後でした。

【まとめ】

今回急遽東京から熊本へ車で行く事になり、1250kmの陸路を走行しましたが、再び同じ距離を走行するには体力的にきついと思い、昔から乗船したかった「さんふらわ きりしま」に乗船し大阪まで行くのはどうかと家族に提案してみたところ、あっさりOKの回答をもらい、予約サイトを検索してみたところ運よく個室も空いており、さらに現在GoToトラベルキャンペーンの時期とも重なり料金的な負担を考え今しかないと思い乗船2日前に予約をしたのでした。

新造船ということもあり船内はとても綺麗でホテルを思わせるような豪華さが重なり快適な船内生活を過ごす事が出来あっという間の14時間の船旅でした。

レストランについては、コロナ禍ということもあり、バイキング形式によるブュッフェが中止になっていましたがセットメニューでも引けを取らない程のクオリティの高さに満足できました。新型コロナウイルスが落ち着きバイキング形式になったらまた乗船してみたいと思いました。

乗船した当日は、船首に向かって強い風が吹いている影響もあり波が少しあった関係で船体が常に揺れていました。船内を歩く場合、真っすぐに歩けない時もあり、揺れがひどい事で子供達の体調も不安ではありましたが特に体調不良になることもなく大阪まで辿り着くことができてホッとしました。

欲を言えば、阪九フェリー(ひびき、いずみ)のような露天風呂を設けて頂くと外の空気に触れ開放感が出てさらに船旅の楽しさが増すのではないかと感じました。