2023年8月4日(金)に熊本城天守閣の見学に行ってきました。現在熊本地震の影響を受けて天守閣に行くには特別見学北ルート(日祝のみ)、特別見学南ルート(終日)に分かれており訪問した当日は平日ということもあり特別見学南ルートから入城することになりました。
今回のブログでは特別見学南ルートを通り熊本城天守閣に行くまでの間に見れる熊本地震被災状況などを紹介していきたいと思います。
目次
【二の丸駐車場】
熊本城天守閣に行くのに一番便利な「二の丸駐車場」にレンタカーを駐車します。
(他にも三の丸第一駐車場・三の丸第二駐車場あり)
駐車場エリアに熊本城周辺案内図があったので熊本城天守閣(南口)へのルートを確認してみます。
「二の丸駐車場」から熊本城天守閣へ行くには断然、北口ルート(赤線)を通った方が早く行けそうですが閉鎖中(日祝のみ通行可)ということもあり南口ルート(青線)で行く事になりました。
【熊本城天守閣(南口)入口へと移動】
先程の案内図にある青線ルートで行く事になるので一旦、駐車場から抜け出し一般道(法華坂)を通り抜け南口へと進んで行きます。
現在は、一般車両の通行は禁止されておりバリケードで区切られた左側を無料シャトルバス(城彩苑~二の丸駐車場)が走っており歩行者はバリケードの右側を通行することになります。
【未申櫓(ひつじさるやぐら)】
歩行者用通路を歩いていると「羊申櫓」が見えてきます。さらに石垣の方に目を向けると熊本地震の影響を受けて石垣が崩れているのが分かります。
【法華坂】
さらに法華坂を進んで行く右手に「城彩苑(観光施設)」に行く為の階段があります。
「二の丸駐車場」から4分程歩いた位置
「城彩苑」と「熊本城二の丸広場」を結ぶ無料シャトルバスとすれ違います。
熊本地震発生前まではこちらの交差点の右側(行幸坂)から車で来ることも可能でしたが現在は一般車両の通行は出来ず(無料シャトルバスのみ)歩行者専用となっていました。
【奉行丸南東石垣復旧状況】
2016年の熊本地震では先程の交差点の角にあたる「奉行丸南東隣角」の石垣が崩落していました。
【熊本城(南口)から入城】
南口券売所で購入したチケットのQRコードをスキャンしてもらいます。
熊本地震の後、建物や石垣の被害状況(復興状態)がより分かりやすいように観光ルート用に新しく特別見学通路が設けられたようです。
【数寄屋丸】
階段を上り特別見学通路に辿り着くとまず目に飛び込んでくるこちらの建物(被災前の写真)
2016年の熊本地震で五階櫓台の石垣や二階御広間の石垣などが崩落し、えぐられたような状態になっているのが分かると思います。
石垣の一部が崩れ建物にも被害が出ており「ひび割れ」や「たわみ」が出来ているのが分かると思います。
【天守と本丸御殿】
「数寄屋丸」の位置から特別見学通路を数十メートル進むと「天守閣と本丸御殿」が見えてきます。
加藤清正の手によって築城(1607年)された熊本城の天守閣が正面に見えてきました。
その右手には2007年に復元完成した本丸御殿(現在は見学不可)があり、本丸御殿から少し左側に張り出している数寄屋の部分は今回の地震で石垣が沈下してしまい今後修復が必要となっています。
今回の熊本地震により本丸御殿の壁や床が破損したものの「昭君之間」の障壁画は無事であり、現在は石垣と建物の修復工事が行われておりまた数年後、本丸御殿の見学が出来るのではないかと思います。
【飯田丸】
2016年の熊本地震当時、テレビ中継などでこの一本石垣を見ていましたが余震が長く続く中、よく踏ん張りバランスよく持ちこたえられ櫓を崩すことなく残存できたのは奇跡ではないかと思いました。
現在は飯田丸五階櫓や石垣は完全に解体され、今後石垣の積みなおしを行い建物の復元はその後になるのだそうです。
一番奥に見える大きな木は「楠」樹齢800年ともいわれ熊本城築城前から生えていたのではないかと言われています。
【連続桝形】
2016年の熊本地震で石垣が崩落した場所にはモルタルで養生をされ安全対策が施されています。
石垣が高く積み上げられていて敵の進入を強固に阻む熊本城の特徴を最も表した場所です。(違う角度からみた連続桝形の通路)
【二様の石垣】
【東竹の丸の櫓群】
【特別公開南ルート(特別見学通路)】
2016年の熊本地震前には当然なかった今回の特別見学通路が完成されたことで熊本城を違った角度から見学(被災状況)することができとても勉強になるルートだと思いました。このまま進み熊本城天守閣方向へと移動して行きます。
熊本城天守閣はさらに高台にある為こちらの階段を上って行きます。350メートルあった特別見学通路はまもなく終点へと近づいて行きます。
階段を上り東側をみると阿蘇方面を望むことができます。
【本丸御殿】
階段を上がって来ると「本丸御殿」と特別見学通路の高さが同じになり同じ目線で見る事ができるようになります。
本丸御殿の下を通過することができる通路があるのでこちらを通っていきます。
【闇り通路】
現在歩いてきている通路を中心に左側を見た「闇り通路」
同じく通路の右側を見た「闇り通路」
「本丸御殿」の下を通り地上に出てくると熊本城天守閣が大きく見えてきます。
夏ということもあり広場にはミストが噴射されており涼しさを提供してくれています。
天守閣の真下まで来ると圧巻です。
天守閣前の広場には大きなイチョウの木があります。
【まとめ】
熊本地震が発生した2年後の2018年に一度熊本城を訪問したのですがその当時においては、城内には全く入る事ができず遠目から眺める程度に制限されていたことを考えると今回は特別見学ルートが設けられており被災状況などの案内板も設置されており修復されている様子を見学することができとても勉強になるコースとなっていました。
今後、本丸御殿の修復工事が完了するとさらに見学できるコースが増えてくると思うので気長に待ってまた訪問したいと思いました。