初めて搭乗することになったFDA(フジドリームエアラインズ)富士山静岡空港から阿蘇くまもと空港への搭乗記

飛行機搭乗記ブログ

2023年3月28日(火) FDA(フジドリームエアラインズ)を利用して富士山静岡空港~阿蘇くまもと空港まで行ってきました。

当日は自宅のある東京から車を使い早起きをして富士山静岡空港まで行く事にしましたが、当日を迎えるまでの間、他の交通機関を使って富士山静岡空港まで行く事も考えましたが(電車、新幹線など)熊本から静岡に戻ってくる時間が18時を過ぎてしまう為、場合によっては当日自宅に到着できなくなるのではないかという不安もあり結果往復車を使う事に決めたのでした。

FDA117便
富士山静岡空港(14時20分)~阿蘇くまもと空港(16時00分)
Dreamプライス 7、500円
燃油特別付加運賃  2、400円
旅客施設使用料    140円
合計       10、040円
これまでFDA(フジドリームエアラインズ)はLCCの位置づけだと思っており予約をした時点では分からないことが当日空港に着いて、さらに飛行機に搭乗して全く違うのだということがわかりました。また他の航空会社も同様ではありますが早く予約することで安価に航空券を購入する事ができるのも魅力の一つだと思いました。(一部燃油特別付加運賃が発生する月あり)
スポンサーリンク

【富士山静岡空港(駐車場)】


富士山静岡空港には駐車場がP1駐車場~P5駐車場まであり、実は無料で駐車できる駐車場があります。場所はターミナルから少し離れた所にあるP2駐車場~P4駐車場の3カ所(数日間駐車するのであれば断然お得)
しかし、ターミナルから離れた場所にあるので大きな荷物や歩行困難な方(天気が悪い場合)がいる場合には不向きとなる為、その場合は有料駐車場のP1駐車場もしくはP5駐車場に駐車した方が無難だと思われます。

【駐車場利用料金】
P2~P4:(無料)
P1・P5:(有料) 最初の60分は無料
《基本料金100円/60分》
《最大料金500円/1日》

富士山静岡空港ターミナル手前の道路付近に駐車場の混雑状況を示す電光掲示板があるのですがその表示がP2(満)、P3(満)、P4(空)となっていたのでP4駐車場に向かうと全て埋まっており、仕方なく満車になっているP2駐車場を確認するも満車となっており、ダメ元でP3駐車場へ向かうと入口とは反対側に数台空きスペースが残っておりなんとか駐車することができました。
この結果からすると混雑状況を示す電光掲示板の表示は一体何だったんだろうと思わせる謎な展開でした。


ターミナルから一番遠かったP3駐車場の様子
(出入口に近い所は全て埋まっており奥側に数台空きがある状態)

全体的に飛行機利用者は無料駐車場に止め、見送り出迎えの方達はP1駐車場(最初の60分無料)に駐車しているのではないかと思いました。


P3駐車場からターミナルを見るとこんな感じに見えます。今回は少し大きめの荷物があったので大変でしたが駐車場代が無料になるので我慢するしかありません。

正面に止まっている車のスペースがP2駐車場です。P2駐車場正面にはガソリンスタンド(アポロステーション)があったのでレンタカー返却時はこちらで入れる事になると思います。レンタカー利用者にはとても便利ですね。

(確かに富士山静岡空港までの道のりを来た限りでは近隣にガソリンスタンドはなかった気がします)


P1駐車場(有料)の入り口です。

車を止めたP3駐車場からは場周道路脇にある歩道を歩いてターミナルへと向かいます。

【1階:チェックインカウンター(コンビニ)】


ゆっくりと歩いても5分程でターミナルの入口に到着することができました。

ターミナル玄関のガラス面に就航航空会社一覧が掲示されているのですが国内線は2社のみで国際線は7社も就航している空港なのだなぁと思いました。(現在は就航に制限がかかっています)


ターミナルに入るとチェックインカウンターが並んでいますが現在国際線の就航に制限がかかっている影響で国際線のチェックインカウンターはクローズしています。その影響なのかターミナル内の照明が落とされ少し暗い館内となっていました。

FDAのチェックインカウンターはターミナルの奥側になるので少し進んで行きます。


ANAチェックインカウンターについては現在国内線の就航がない為クローズされておりますが今後季節臨時便等での就航が計画されているようですので楽しみではないかと思います。


今回FDAのチェックインはこちらの自動チェックイン機(3台)を使って進めて行きます。まずチェックインの際に必要な情報としては、予約した際に発行された「QRコードもしくは予約番号(6桁)」の入力が必要な為、事前に準備しておくとスムーズにチェックインが出来るのではないかと思います。予約した際の名前と搭乗日、座席番号に変更がなければ画面の指示に従い進めていきます。

今回のチェックインについては予約番号を使い搭乗券を発券しました。


チェックイン終了後、今回は機内に預ける手荷物(バック)があるので搭乗券を持って有人カウンターへと向かいます。(無理に自動チェックイン機でチェックインをせずに最初から有人カウンターでチェックインでも構わないと思います)

FDAでは、受託手荷物については追加料金を支払うことなく無料で1人/20kgまで預かって頂けます。(FSC同様のサービス)またLCCのようなチェックイン時間中のみ手続き可能という訳ではなくFDAカウンターがオープンしていれば、当日分の受託手荷物は出発時間の数時間前であっても預ける事が可能です。


出発便なのであまり関係ありませんがFDAチェックインカウンターの向かい側にはレンタカー会社のカウンターがありました。


到着口を出た右側にはセブンイレブンがあるので出発までに欲しいものがあればこちらで購入できるので便利ですね。(お昼時だったので航空関係者の方がこちらで昼食を買われていました)


チェックインが終了したので(荷物預け)出発階である2階へと上がっていきます。

【2階:出発階(フードコート・売店)】

エスカレーターを上がってくると正面には「フードコートFSZ」が見えてきます。

【フードコートFSZ】 3店舗
・静岡全域で有名なラーメン店「麵屋 燕」
・明治から続く静岡の駅近くにある有名なお店「東海軒 富士見そば」
・手作りに麺にこだわった大人気のお店「パスタ屋 一丁目」

「フードコートFSZ」の全体(エスカレーター側とは反対側からみた様子)

「フードコートFSZ」で一番賑わっていた「麵屋 燕」

タッチパネル式の券売機があるので食べたいラーメンの食券を購入します。


今回昼食で食べたラーメン
《元祖燕ラーメン 醤油》850円

フードコートFSZの前には「しずおかマルシエ」
・静岡の名産、お土産品を販売


メイドイントーカイ
・東海4県の地場産品や雑貨、書籍などを販売


Runway shop FSZ(グッズ専門店)
・静岡空港オリジナルグッズ、エアライングッズなど空港ならではの商品を販売


保安検査場前には「This Is Cafe」
コーヒーショップの前には広いスペースがありコーヒーを飲みながらのお見送りや、出発時間までの寛ぎの場になりそうな空間が広がっていました。

【3階:展望デッキ】

エスカレーターで3階に上がってくると正面に展望デッキ入口の自動ドアが見えてきます。


展望デッキに出ると右側には人工芝が敷き詰められ、その中には簡単な子供遊具が設置されており、天気が良い日に子供達が遊ぶには良い展望デッキではないかと思います。

人工芝側から見た展望デッキ。あまり大きな展望デッキではありませんが、たくさんのベンチシートが設置されているので天気が良い日にはお弁当など食べながら飛行機を見るのも素敵だと思います。


展望デッキに出た時間帯には飛行機が1機しか駐機されておらず、FDA133便 鹿児島空港行きの飛行機が駐機していました。(13時15分発)


天気が良く雲がなければこちらの展望デッキから富士山を望むことができるようです。当日は生憎雲がかかっており富士山を観る事は出来ませんでした。


展望デッキの壁には、富士山静岡空港に就航している航空会社の写真一覧とフライトマップが記載されていました。富士山静岡空港は、国内線の航空会社より国際線の航空会社が多いのが良く分かると思います。


展望デッキからターミナルへ戻ると出入口付近に「フライトシミュレーター」のブースがありました。一度はやってみたいゲーム?の一つです。


展望ホールには、各企業からの写真を募りその写真を切り取って作成した「モザイクアート」が飾られていました。


3階に1軒のみレストラン「清水港 海山」
・駿河湾の海の幸を中心に静岡の食を提供

 

【カードラウンジ(YOUR LOUNGE)】

【保安検査場から機内へ】


出発時間の40分前になったのでコーヒーショップ(This Is Cafe)横にある保安検査場入口から搭乗口へと進んで行きます。


保安検査場を通過すると正面には搭乗口5番と搭乗口6番(右側)の待合エリアへと繋がっており、大きなガラス張りで光が差し込んでくることから明るい感じの待合エリアとなっています。


待合エリアにはセブンイレブン

【飛行機への搭乗】


出発時間の20分程前になると優先搭乗が開始され終了後、機内混雑を緩和する為10列目以降の案内があったので搭乗ゲートへと向かい搭乗券のQRコードを読み取って頂きます。


搭乗ゲートを通過すると今回搭乗する飛行機が見えてきました。


FDAが保有するエンブラエル170/175のキャビンは円を二つ重ね合わせたような「ダブルバブル」形の構造になっており同サイズの従来機にくらべて天井が高いのだそうです。確かに機体が小さい割にはあまり圧迫感がない印象があります。


今回予約をしていた座席番号18K

使用機材はエンブラエルERJ175(84席)と小型の機材になりますが、シートピッチについては約79cmあるそうで、身長168cmの私にとってはまったく窮屈感なく座る事ができました。LCCのシートピッチに比べると雲泥の差で快適に過ごせます。
FDAの場合、座席指定料金は無料

18Kの座席から外を見るとこんな位置になります。翼から数m後方の位置


今回搭乗した日が春休み期間中ということもあり満席に近い状態の搭乗率でした。しかし地方から地方路線なので春休みと言えども搭乗率は少な目なのかと高をくくっていましたが満席に近い搭乗率ということもありビックリしました。


FDAは小型機材の特性を活かし、地方から地方への路線を主体に就航しFDA機内誌に記載されている路線で活躍をしているのが分かります。


FDA機内誌を見ているとFDAで使用されている機材が掲載されており各機体番号に対し機体のカラーリングが違いいろんなバリエーションがあるようです。いろんなカラーリングの機体に乗れるのも楽しみの一つになりそうですね。参考までに今回搭乗した飛行機はJA05FJなので「オレンジ」のカラーリングです。

【機内サービス】


離陸後約20分すると機内サービスが始まりました。


機内サービス内容についてはFDA機内誌(シートポケット)に記載されているので確認することができます。(但し、全てのサービスが提供される訳ではなく季節、路線などにより提供内容が違うので注意が必要です)


リンゴジュースとシャトレーゼの梨恵夢
昨今のFSCでさえも茶菓子サービス(エコノミークラス)はカットされているにも関わらずFDAでは、通常のドリンクに加えおしぼり、茶菓子を提供していることにびっくりでした。

茶菓子の梨恵夢を開けてみるとこんな感じです。ボリューム感があり機内サービスとしては十分だと思います。

富士山静岡空港を離陸後、約1時間すると九州上空まで飛行してきました。

【リニューアルした阿蘇くまもと空港】

定刻の16時より数分早めに阿蘇くまもと空港に到着しました。2023年3月23日よりリニューアルになった阿蘇くまもと空港の目玉でもある「花道型展望デッキ」が飛行機の中から見る事ができます。
※「花道型展望デッキ」
搭乗橋の上が展望デッキとなっており通常の展望デッキエリアから少しせりだした形で作られた展望エリア(飛行機をいつも以上に間近に見ることが可能です)

飛行機から降機しPBB(搭乗橋)を進みターミナル内に入ると到着階(1階)と出発階(3階)の動線を区分けする為の構造の建物に変更されていました。(出発旅客と到着旅客の混在をなくす)

通路を歩いていると今回搭乗して来た飛行機が見えました。(機体番号:JA05FJ)


しばらく通路を歩いていると到着の文字が見えてきたので左に曲がりエスカレーターで1階へと進んで行きます。


エスカレーターを下りてくると正面にディスプレイがあるのでFDA117便のターンテーブル番号を確認し1番となっていたので右手に進んで行きます。

ターンテーブルに到着したタイミングでちょうど荷物が流れていたので直ぐに荷物を受け取る事ができました。中央にあるディスプレイには便名の左横にくまモンが手を振ってお出迎えをしています。

預けていた荷物を無事受け取る事が出来たので出口へと進んで行きます。

到着口の横には到着時間を案内する大きなディスプレイがあり、今回搭乗してきたFDA117便の到着時間は遅延することもなく、定刻の16時00分に到着したようでした。
到着国内線の文字の後ろに描かれている〇は、加藤清正の家紋である「蛇の目」を現わしています。


到着口を出ると、すぐ正面にレンタカーカウンターがずらりと並んでおりレンタカーを借りる方には分かりやすい場所に配置されており非常にありがたいと思いました。

【阿蘇五岳の壁面アート】
レンタカーカウンター上部に描かれている、阿蘇五岳は熊本を流れる白川の砂利を使い左官で仕上げられました。

写真を撮った角度に問題がありますが、到着口を出た正面には「案内所、レンタカーカウンター、宅配カウンター、外貨両替機、SIMカード、待合エリア、バス時刻案内」がありワンストップサービスをサポートすることで手ぶらで観光を楽しめるようになっています。
【イ草ベンチ】(写真の真中付近のベンチ)
熊本の特産品である八代産の「い草」を現代風にアレンジした座面が畳になっているベンチ

到着ロビーエリアには様々なイベントが行われるようにイベントスペースが整備され、また熊本県と連携し「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」と題し各地に設置されたONE PIECE像を楽しむ事ができるようになっています。

【1階(到着フロア) ショップ】


到着口を出てると左側にセブンイレブン


こちらも到着口を出て左前方にタリーズコーヒー


和食りんどう(馬刺し、あか牛、海の幸、九州各県の食材を使った幅広いラインアップ)

【バス停】


ターミナルの外に出るとこんな感じでバス停が並んでいます。(3番~6番)写真手前にはタクシー乗り場もあります。


バスのチケットはこちらで購入

3番バス停《阿蘇方面(黒川温泉)宮崎方面(高千穂、延岡)大分方面(湯布院、別府)》


4番バス停(熊本市内空港リムジンバス

6番バス停(空港ライナー
JR肥後大津駅間の無料シャトルバス

【まとめ】

今回、初めてFDAの航空会社を利用してみましたが思った以上に航空料金も安価でサービス面においてもFSC以上のサービスの提供を受け機材は小さいもののとても良い航空会社ではないかと感じました。座席においても機材は小さいもののシートピッチは比較的広く取ってあり特段窮屈を感じるフライトでは全くなく快適に過ごせたフライトでした。

途中にも記載しましたが日本の国内線ではなくなった茶菓子のサービスがFDAでは実施出来ていることにびっくりしました。やはりフライト中、ドリンクだけのサービスだけではなく、簡単な茶菓子があるとまた違ったフライトに思えるのではないかと感じました。

FDAでは国内線では珍しく燃油特別付加運賃を導入しており原油価格の変動により航空料金に変動が出てきます。このことからFDAの場合、航空料金表示がされている料金に加え原油価格が高騰している月に関してはその分を乗客が負担しなければならない為トータル支払い料金が嵩む傾向にあるので予約をする際には注意が必要となります。